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Back story「トラになりたいネコ」ができるまで。

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1つのイラストがどのような過程を経て生まれたのかを綴った深掘りページです。それぞれのイラストに込めた想いを、より深く知ってもらいたいという想いで掲載しています。

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"トラになりたいネコ" ができるまで。

「諦めるこを、諦める。」

イラストレーターとして日々活動している中、諦めたいという言葉は1日で何百回と浮かんでは消えていく。

「まだ20代だ!今なら引き返せるかもしれない。」「おいおい、もう30才だぞ?どうするんだ、引き返せなくなるぞ!?」そんな内面での葛藤が、毎日の中で繰り広げられているのだ。

ある日、その心の迷いを静かに諭すきっかけが訪れた。

とある歌手がラジオで語っていた。

「世間や自分が決めた常識にとらわれ、やりたいことを半ば諦めてしまうと、それが未練として残ります。その未練はずっと心に引っかかり、結局はそれを再び追い求めることになります。ならば最初から、やりたいことに全力を尽くす方が良いと思います。」

うろ覚えなので多少の脚色は入っているものの、ようはそのような内容だった。

それまでのボクは、年齢や他人との比較で自分のやりたいことをサバサバと簡単に諦めながら、合理的に人生の選択を行うことができる賢い人間だと思っていた。でも、それはただのおごりだった。

ボクはたぶん、合理的に人生を生きることはできない。このラジオを聞いてそう感じた。

「もっともらしい理由を並べて諦める」ということを諦めよう。どうせ未練が募り、最終的にはそれを追い求めることになるのだから。

そんなことを、静かに心に刻んだのを覚えている。

別の日、ボクはテレビゲームに没頭していた。西部が舞台のそのゲームには、個性的なキャラクターたちが登場する。

その中でも特に興味深いキャラクターがいた。それは移動式サーカス団の一員で、移動中に看板役のトラに逃げられたため、ボクに助けを求めてきた。

追いかけてそのトラを捕まえてみると、なんとそれはトラに変装したネコだった・・・!ネコに色を塗ることで、トラに見せかけていたのだ。

ボクはこのシーンに心惹かれた。そこには羞恥心やプライドなど存在せず、自分たちが持っているものを最大限に生かして、なりたいものになろうとする泥臭さがあった。まさに諦めることを諦めて全力で生きているように思えた。

このような一連の体験が、「トラになりたいネコ」というイラストに繋がっていった。
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